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モリー・ピックラムとジャック・ロビンソンがレクサス・タヒチ・プロで優勝。WSL男子ファイナル5が確定。
フランス領ポリネシア、タヒチ、チョープー（2025年8月13日水曜日 —オーストラリアのモリー・ピックラム（AUS）とジャック・ロビンソン（AUS）が、ワールド・サーフ・リーグ（WSL）2025チャンピオンシップ・ツアー（CT）の12戦中11戦目、レギュラーシーズン最後のイベントであるレクサス・タヒチ・プロ・プレゼンテッド・バイ・I-SEAで優勝した。
世界でも有数のヘビーな波で知られるチョープーで、6～8フィート以上のチューブが次々と発生する中、男子ファイナル5が確定し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーも決定、イベント優勝者も決定した、またもや素晴らしい1日となった。
モリー・ピックラム、見事なパフォーマンスでタヒチ初優勝
ピックラムは、決勝に進出するまでに、2人の元イベント優勝者であるヴァヒネ・フィエロ（FRA）とキャロライン・マークス（USA）を破り、世界チャンピオンのケイティ・シマーズ（USA）との待望の対戦で勝利を収めた。
ピックラムは、今シーズン2度目のCTイベント優勝、通算4度目の優勝を達成し、22歳の若さでランキング1位の座を固めた。
シーズン序盤の 2/3 はシマーズとガブリエラ・ブライアン（HAW）に次ぐ 3 位につけていたが、ブラジルでの優勝で 2 人を抜き、南アフリカでは 2 位に入り、今日のパフォーマンスで首位を独走している。
現在のファイナル 5 の中で、WSL ファイナルズ出場経験がありながら世界タイトルを獲得していない唯一の女性であるピックラムは、オーストラリアの伝説的なワールドチャンピオンたちの仲間入りを果たす可能性のあるこのイベントに向けて、大きな勢いを維持している。
「とても興奮しています」とピックラムは語りました。「タヒチはなんて特別な場所でしょう。エネルギーが溢れています。本当に素晴らしいです。今、私は山々を眺め、パーフェクトな青空を見上げています。ここは夢が叶う場所です。次はフィジーです。その瞬間を、ありのままに楽しみたいと思います。今年は 1 位を獲得しました。これは正しい方向への大きな一歩です。フィジーでも、またその喜びを味わえることを願っています。
女子ファイナルは、完全に一方的な展開だった。シマーズは2ウェイブ・トータルで4.94（最高スコアは20）しかスコアできなかったのに対し、ピックラムは17.26という今シーズン最高のトータルスコアを記録した。
しかし、この最終スコアには、現世界チャンピオンの惜しいミスは含まれていない。カリフォルニア出身のシマーズは、間違いなくこのイベントで最高のスコアを獲得するところだった。しかし、最終的には、海と完全にリズムを合わせ、3つのエクセレントスコアを記録したオーストラリアのピックラムが優勝した。
ピックラムは、この日の最大の波を次々とバレルで駆け抜け、1週間を通してその実力を存分に発揮したこのイベントで、見事優勝を飾った。
「このイベントで自分の実力をスコアできたと感じて、とても幸せです。正直、2、3回の波に乗って、それほど叩かれないで済んだのはとても良かったです」とピックラムは続けた。「このイベントで自分の実力をスコアできたと感じて、とても幸せです。ケイティ（シマーズ）も1本決まっていれば、もっとエキサイティングだったでしょう。彼女は最後にとても疲れていました。でも、私もその立場になったことがあるので、もう1本勝てて本当に嬉しいです」
ジャック・ロビンソンが優勝して、レクサスWSLファイナルズ出場権を獲得
ジャック・ロビンソン（AUS）は、今月のフィジーで開催されるレクサスWSLファイナルズで2025年の世界タイトルを争うファイナル5の出場権を獲得し、イベント優勝というおとぎ話のような結末を迎えた。
2023年、ファイナル5への出場権を獲得するためにこのイベントでの優勝が必要だったロビンソンは、その年と同じ展開を再現してみせ、タヒチでの複数回優勝者のエリートリストに加わった。
このリストには、彼が目標としていたアンディ・アイアンズ（HAW）をはじめ、ケリー・スレーター（USA）、ボビー・マルティネス（USA）、ガブリエル・メディーナ（BRA）などが名を連ねている。
ロビンソンにとって9 回目の CT イベント優勝は、2 人のハワイ出身ワールドチャンピオン、サニー・ガルシア（HAW）とジョン・ジョン・フローレンス（HAW）と並ぶ、史上最多優勝記録にも並んだ。
ロビンソンはランキングを 4 位上昇し、4 位に躍進、オーストラリアのイーサン・ユーイング（AUS）をファイナル 5 から押し出した。
「まさに、自分たちがいるべき場所です」とロビンソンは語った。「私をサポートしてくださるすべての方に感謝しています。皆さん、本当にありがとう。今はただ、この瞬間を心で感じています。自分には使命があり、それを果たすために努力してきました。フィジーに行けることは、とても幸せです。いよいよ最後の1試合、またその場に戻ってきました。頑張りましょう」
ロビンソンは、親友でありライバルでもあるグリフィン・コラピント（アメリカ）とファイナルを争った。コラピントも、今日のパフォーマンスでファイナル5に進出していた。
ロビンソンは、エクセレントな波を何度もキャッチし、新たにルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたマルコ・ミニョ（FRA）、このイベントでディフェンディングチャンピオンのイタロ・フェレイラ（BRA）、そしてコラピントの弟であるクロスビー・コラピント（USA）を破った。
オーストラリアのロビンソンは、静かで冷静なアプローチで、1 日を通して深く、テクニカルなチューブを次々と決め、27 歳の彼がファイナルでサーフィンした 2 本の波のうちの 1 本で 9.50 を獲得した。
コラピントも 8.00 のエクセレントなパフォーマンスを見せたが、決勝進出までの道程でジョアオ・チアンカ（BRA）、イーサン・ユーイング（AUS）、そしてローカルワイルドカードのミヒマナ・ブレイ（PYF）を撃破した魔法を再現することはできなかった。
「グリフィン（コラピント）とファイナルで対戦することは、まるで2人が1つになったような気分だった」とロビンソンは語った。「私たちは同じカイロプラクターに通っているため、毎日顔を合わせていた。一緒にいると、「ああ、何か感じる」という感覚があった。だから、みんなに囲まれて、本当に幸せだった。なんて素晴らしい日なんだ。」
カリフォルニア出身のシマーズとコラピントがサードシード決定
現世界チャンピオンのケイティ・シマーズ（USA）は、このイベントを通して、その卓越したテクニックとスタイルで、今週最長、最深のチューブをメイクし、絶対的な存在感を放った。
タヒチでの 2 度目のファイナル出場は、WSL ファイナル 5 の サードシードを確定させるのに十分であり、次のレクサス WSL ファイナルズが開催されるクラウドブレイクでの、長いリーフパスバレルへの完璧なウォームアップとなった。シマーズは、世界タイトルを守るため、今月下旬にフィジーに向かう。
今はちょっと混乱しています。決勝のほとんどを海中で過ごしたので、かなり疲れています」とシマーズは冗談を言った。「でも、モリー（ピックラム）と私はただの友達です。彼女はサーフィン以外のこともアドバイスをしてくれます。そんな友達がいることは素晴らしいことです。
また、このようなファイナルや、一般的なヒートでは、2人が一緒にいるときの方が、より良いサーフィンができる傾向があると思います。
先日、ここで良いコンディションのときにサーフィンをするのに、少しバカになって、同時に計算も必要な、そのバランスが必要だと話していました。
私はただバカだったけど、彼女は計算していたと思う。そういう感じだった。モリーは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたし、私も楽しかった。良いビジョンも得られ、良いワイプアウトもできたし、優勝を除けば、ここで望むものはすべて手に入れたと思う。
ヒートの時も、そしてヒート以外でも、素晴らしいパフォーマンスを見せた1週間を経て、このイベントの2位となったグリフィン・コラピント（USA）は、レクサスWSLファイナルズ・フィジーを前に、WSLファイナルズ5のランキングを3つ上げて3位となった。
コラピントは、この形式のワールドタイトルを3年連続で争うことになり、過去5回のイベントで2回の2位、2回の3位という成績を残しており、ツアーの男子選手の中で最も勢いに乗ってタイトル争いに臨む。
「本当に、本当に感謝しています」とコラピントは語った。「何年もかけて、入念な準備とハードなトレーニングを重ねてきました。タヒチに来てこのコンテストに出場するのは今年で 8 年目ですが、ファイナルデーに進出できたのは今回が初めてです。
すべてがかかっている状況では、乗り越えるべき大きな壁です。今回は何かがシフトし、まるでクリックがカチッと入ったような感覚があり、この波で何度も打ちのめされてきた分、安心感が生まれてきました。
そして、実際にクレイジーなバレルを次々と決めていくうちに、本当に良い感じになってきました。これまでの準備が、この日にすべて発揮されたと思います。本当に感謝しています」
レクサスWSLファイナルズを前に、ヤゴ・ドラがランキングトップに立つ
レクサス・タヒチ・プロ・プレゼンテッド・バイ・I-SEA の 3 日目、世界ランキング 1 位のヤゴ・ドラ（BRA）と 2 位のジョーディ・スミス（RSA）が、それぞれタヒチアン・ワイルドカードのカウリ・ヴァスト（FRA）とミヒマナ・ブレイ（PYF）に敗れた。
2人ともラウンドオブ16で敗退したが、ドラのリードは他の選手には追いつけないものであり、ランキングトップの座は安泰だ。ドラはレクサスWSLファイナルズフィジーに1位シードで臨むことになり、29歳のブラジリアンは、あと1ヒートの勝利で2025年のWSLワールドチャンピオンになる。スミスも、ファイナルイベントに向けて 2 位の座を維持することができた。
「タヒチでの私の主な目標は達成されました」とドラは語った。「正しい方向へのもう 1 歩です。この大好きなイベントで、もっと上に行けたならと心から思います。しかし、すべてには理由があると信じています。今は、ファイナルステージに全力を注ぐ時です」
2019年世界チャンピオン、イタロ・フェレイラ（BRA）は、シーズン序盤は勢いに乗って、シーズン半ばまでイエローリーダージャージを着用していたが、シーズン後半は調子を崩していた。イベント連覇のタイトルを懸けてタヒチに臨んだフェレイラは、5位タイでフィニッシュし、WSL ファイナル 5 の 5 番目のシードスポットを確保した。
「この結果をとても嬉しく思う」とフェレイラは語った。「今年はとても良いスタートを切った。しかし、その成果と最後の2つのイベントの間に、少しスランプがあった。でも、今はとても嬉しい。この瞬間、この夢を生きていけることを神に感謝したい。本当に特別なことだ」
グリフィン・コラピント（USA）とイーサン・ユーイング（AUS）の両選手がクオーターファイナルに進出し、五十嵐カノア（JPN）は7位となり、ファイナル 5 への出場権を失った。
しかしユーイングも、ジャック・ロビンソン（AUS）がイベント優勝を決定するまで、5 位の座を維持していたが、最終的にドラ、スミス、コラピント、ロビンソン、フェレイラがファイナル 5 に決定した。
エリン・ブルックスとマルコ・ミニョが2025年ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞
CT ルーキーのエリン・ブルックス（CAN）とマルコ・ミニョ（FRA）は、エリートレベルでの1年目を華々しく締めくくり、2025年WSLチャンピオンシップツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
ルーキーのジョエル・ヴォーン（AUS）とアラン・クレランド（MEX）がラウンドオブ16で敗退し、ミニョはランキング16位をキープして、ルーキークラスで最高位のサーファーとして1年を終えた。
すでにワイルドカードでCTイベント優勝を経験している18歳のブルックスは、今シーズン2度のセミファイナル進出を果たし、ランキング8位で1年を終えた。
2人は、WSLチャンピオンであるケイティ・シマーズ（USA）、ステファニー・ギルモア（AUS）、カリッサ・ムーア（HAW）、イタロ・フェレイラ（BRA）など、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの受賞者たちというエリート集団に加わることになった。
「ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞できて、とても幸せです」とミニョは語った。「アル（クレランド）、ジョエル（ヴォーン）、そして自分との戦いは、素晴らしいものだった。このツアーはレベルがとても高いので、私たちは本当に全力を尽くして、自分たちにそれができることを証明できました。
最終的には、私とアランの 2 人に絞られたが、彼は私の良き友人なので、どちらが勝っても嬉しかった。今年は、多くのことを学べた素晴らしい 1 年だった。
この賞を獲ることは、今年の初めからの目標だったので、それを達成できて、本当に嬉しいです。今は、気持ちをリセットして、2026 年に向けて準備を進めていきたいと思います」と語った。
レクサス・タヒチ・プロ・プレゼンテッド・バイ・I-SEA のファイナルデーのハイライトや詳細については、WorldSurfLeague.com をご覧ください。
レクサス・タヒチ・プロ・プレゼンテッド・バイ・I-SEA 女子決勝結果：
優勝- モリー・ピックラム（AUS） 17.26
2位 – ケイトリン・シマーズ（USA） 4.94
レクサス・タヒチ・プロ・プレゼンテッド・バイ・I-SEA 男子ファイナル結果：
優勝- ジャック・ロビンソン（AUS） 16.90
2位 – グリフィン・コラピント（USA） 13.67
レクサス・タヒチ・プロ・プレゼンテッド・バイ・I-SEA 男子セミファイナル結果：
HEAT 1：ジャック・ロビンソン（AUS） 18.10 DEF. クロスビー・コラピント（USA） 11.66
HEAT 2：グリフィン・コラピント（USA） 14.83 DEF. ミヒマナ・ブレイ（PYF） 14.77
レクサス・タヒチ・プロ・プレゼンテッド・バイ・I-SEA 男子クオーターファイナル結果：
HEAT 1：クロスビー・コラピント（USA） 16.63 DEF. カウリ・ヴァスト（FRA） 15.54
HEAT 2：ジャック・ロビンソン（AUS） 15.80 DEF. イタロ・フェレイラ（BRA） 14.07
HEAT 3：ミヒマナ・ブレイ（PYF） 14.93 DEF. コール・ハウシュマン（USA） 11.50
HEAT 4：グリフィン・コラピント（USA） 16.76 DEF. イーサン・ユーイング（AUS） 14.20
レクサス・タヒチ・プロ・プレゼンテッド・バイ・I-SEA 男子ラウンドオブ16の結果：
HEAT 1：カウリ・ヴァスト（FRA） 15.43 DEF. ジョーディ・スミス（RSA） 3.33
HEAT 2：クロスビー・コラピント（USA） 9.34 DEF. レオナルド・フィオラヴァンティ（ITA） 9.20
HEAT 3：イタロ・フェレイラ（BRA） 11.33 DEF. 和井田リオ（INA） 1.94
HEAT 4：ジャック・ロビンソン（AUS） 11.67 DEF. マルコ・ミニョ（FRA） 10.93
HEAT 5: ミヒマナ・ブレイ (PYF) 10.77 DEF. ヤゴ・ドラ (BRA) 7.33
HEAT 6: コール・ハウシュマン (USA) 10.67 DEF. ジェイク・マーシャル (USA) 5.53
HEAT 7: イーサン・ユーイング (AUS) 16.23 DEF. アラン・クレランド（MEX） 14.16
HEAT 8：グリフィン・コラピント（USA） 15.00 DEF. ジョアオ・チアンカ（BRA） 14.97
最終戦：レクサス WSL ファイナルズ・フィジー
レクサス WSL ファイナルズ フィジーは、2025 WSL チャンピオンシップツアーの 12 番目の最終戦となる。この1日で行われる世界チャンピオン決定戦は、2025 年 8 月 27 日から 9 月 4 日までの期間、フィジーのクラウドブレイクで開催される。このイベントは、WorldSurfLeague.com および無料の WSL アプリでライブ放送される。
詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
