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レイチェル・ティリーとテイラー・ジェンセンがハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシックで優勝。田岡なつみ3位、井上鷹5位
ハンティントン・ビーチ、カリフォルニア、USA(2024年8月6日火曜日)– 今日、サーフ・シティUSAで開催されたワールド・サーフ・リーグ(WSL)レクサスUSオープン・オブ・サーフィン presented by Pacifico ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック(2024 WSLロングボード・ツアー第2戦)で、レイチェル・ティリー (USA)とテイラー・ジェンセン(USA)がそれぞれタイトルを獲得した。
今大会では、ラウンドオブ16で番狂せが発生。リッチー・クレイヴィーがWSLロングボード・チャンピオンのカイ・サラスを破り、新人のチェイス・リーダーが、ワールド・タイトル候補のデクラン・ワイトンを下してファイナル・デイに名を連ね、2024年女子のルーキー、ナタリア・ヴンダーリッヒも、2度のチャンピオンに輝いたケリス・カレオパアの3連覇の夢を打ち砕くという波乱の展開となった。
ファイナルでは、ティリーがWSLロングボード・チャンピオンのソレイユ・エリコ(USA)との南カリフォルニア対決に勝利して優勝。ジェンセンは、この大会の注目選手であるロジェリオ・ジェイ・アール・エスキヴェル(PHL)に勝利。
そして今、ハンティントン・ビーチに集結したオリンピアンとともに、チャレンジャー・シリーズのエリートたちがデビューする舞台が整った。
レイチェル・ティリーが南カリフォルニア対決となったファイナルを制す
優勝したレイチェル・ティリー(USA)の素晴らしいファイナル・デイは、WSLロングボード・チャンピオンのオールスター・クラッシュからスタート。
ティリーは、クオーターファイナルで3度のWSLロングボード・チャンピオンであるホノルア・ブルームフィールド(HAW)と対戦し、パーフェクトに近い9.00と16.10のヒート・トータルを記録して勝利。
セミファイナルでツアー・ベテランの田岡なつみ(JPN)と対戦。2015年のWSLロングボード・チャンピオンであるティリーは、田岡と一進一退の攻防を繰り広げ、2018年の台湾で2位となった以来となるロングボード・ツアー・ファイナル・ラウンドへ勝ち進んだ。
いまティリーは、同じ南カリフォルニア出身で、WSLロングボード・チャンピオンに君臨するソレイユ・エリコ(USA)を下し、サーフ・シティUSAで初のメジャー優勝を果たし、ハンティントン・ビーチのサーフィン史におけるメジャー優勝者のリストに名前を加えた。この勝利により、ティリーはランキング2位にジャンプアップ。
「多くの感情、多くの幸福感、高揚感を感じています」とティリーは語った。「長い1日、長い1週間で、ここまで勝ち上がれたことが信じられません。南カリフォルニアのロングボード・コミュニティに大きな影響を与え、多くの人々に感動を与えたグレッチェン・ハリスを亡くしたばかりです。この大会に出場している間、彼女のことを考えていました。」
ティリーとエリコの戦いは、スロー・スタートとなったが、海が息を吹き返し、二人にソリッド・スコアリング・チャンスをもたらした。エリコは軽快なフットワークを見せながらノーズライド、ソースに戻るカーヴィングで5.00(10点満点)をスコア。
ティリーはそれに対し、安定感のあるノーズライドとパワフルなダウンカーブで7.67をスコアし、WSLロングボード・チャンピオンに挑む準備ができていることをアピール。残り時間12分、ティリーは6.33のミッドレンジのスコアでヒートをコントロール。
エリコは辛抱強く逆転するチャンスを与えてくれる波を待ち続けた。しかし海はエリコにその波を提供せず、ティリーは2015年以来のWSLロングボード・ツアー優勝を手に入れた。
「ソレイユ(エリコ)、本当におめでとう! 彼女は最もタフなライバルだから、いつも光栄だし、私を強くプッシュしてくれるわ」と語ったティリー。「私の家族全員がここにいます。兄弟は今朝飛行機でやってきて、ビーチに直行してくれました。自分の家で家族と一緒にこの瞬間を迎えられて、胸がいっぱいです」。
テイラー・ジェンセン、3年ぶり2度目のハンティントン・ビーチ優勝
3度のWSLロングボード・チャンピオンで、現在ワールドNo.1の テイラー・ジェンセン(USA)は、南カリフォルニアの海がホームであり、ファイナル・デーを通して大活躍。
ジェンセンのフォームは、その日の最初のヒート、井上鷹(JPN)とのクオーターファイナルでエクセレントな8.60を記録した時から、ジェンセンの調子の良さは疑いのないものだった。
その後、ジェンセンはセミファイナルでイベント・スタンダウトのチェイス・リーダー(USA)と対戦。リーダーはジェンセンを全力で追い込んだが、オーシャンサイド出身のジェンセンは3年ぶり2度目のハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック・ファイナルに進出。
今回の優勝により、WSLロングボードツアーのベテランであるジェンセンは、10,000ポイントを獲得し、歴史的な4度目のワールド・タイトルを目指し、ランキングで圧倒的なリードを広げた。
「ハンティントンは自分にとって特別な場所、 家からも近いし。僕にとって一番近いイベント会場なんです。そんな特別なんです。」と語ったジェンセン。「正直なところ、今年はいつもと違う違う精神状態で、ツアーに参加することを楽しんでいます。ツアーに参加して、いい波でサーフィンして、友達みんなと楽しんで。それがなんとなくうまくいっているような気がします。」
ジェンセンと注目のロジェリオ・ジェイアール・エスキヴェル(PHL)による待望のファイナルは、信じられないようなパフォーマンスで展開。ジェンセンのクイックな6.67のスタートに対し、エスキヴェルはオープニング・トライで印象的な6.53をマーク。
エスキヴェルは得意のノーズライドとスタイリッシュなダウンカーブで7ポイント台を連発。ジェンセンは長いノーズライドから8.40で応戦すると、2つのターンを決め、ビーチのファンに声援を受けながら波をフィニッシュ。
エスキヴェルも最後のチャンスに挑んだが、6.90と及ばず、ジェンセンが再びハンティントン・ビーチの勝利を獲得した。
ソレイユ・エリコとジェイアールがワールド・タイトル争いに向けて準優勝。
ソレイユ・エリコ(USA)の輝かしい経歴がそれを物語っているが、地元マリブで人気の彼女は、USオープン・オブ・サーフィン優勝者リストにまだ名前はない。
エリコのファイナルデーでの躍進は、クオーターファイナルで世界タイトル候補のアリス・リモイン(FRA)と対戦し、セミファイナルでは2023年世界ランキング3位のソフィア・カルヘイン(HAW)と対戦した。
現在、エリコはランキング1位をキープし、彼女は1,700ポイント近いリードを誇っており、ファイナル8の世界タイトル争いを視野に入れている。
「ハンティントン・ビーチは、いつも自分にとってトリッキーな波で、この結果は本当に嬉しいです。」とエリコ。「ファイナルに進めたことは、昨年の成績よりも良いし、優勝したレイチェルと彼女の家族にとっても本当に嬉しい。いいコンテストだったし、今年も戦い続けられることに興奮しています」。
新星ロジェリオ・JR・エスキヴェル(PHL)は、WSLロングボード・ツアー2年目にして初のファイナル進出を果たし、ファイナル・デイのビーチには多くのサポーターが集まり、応援を力に変えた。
クオーターファイナルで、2022/2023年北米ロングボード・リージョナル勝者であり、イベント・ワイルドカードのリッチー・クレイヴィー(USA)に勝利したエスキヴェルは、世界最高峰を相手に驚くべきフォームと冷静さで、彼の2023年のキャンペーンがまぐれでなかったことを証明。
エスキヴェルは、クオーターファイナルで17.76のヒートトータルを記録し、イベント最高のパフォーマンスを見せたロングボードツアーのベテラン、ベン・スキナー(イギリス)とセミファイナルで対決。
「まず第一に、応援のためにここまできてくれた皆さん、そしてただ応援のためにここまで飛んできてくれた方々に感謝します。そしてWSLの皆さん、素晴らしいイベントを本当にありがとうございました。本当にありがとうございました。」
ランキング5位で大会に臨んだフィリピンのジェイアールは、今回の準優勝でランキング2位に浮上した。
田岡なつみが3位、井上鷹が5位
今大会も日本人選手の活躍が注目された。前回のベルズで準優勝した田岡なつみは今回も安定的な強さを見せてセミファイナル進出。優勝したレイチェルと一進一退の攻防を繰り広げたが惜しくも敗退。それでも3位入賞で、ランキング3位をキープ。
井上鷹は、昨日エドゥアール・デルペロ(FRA)とのラウンドオブ16で終了間際に8.57のエクセレントをスコアし大逆転でファイナルデイに駒を進めたが、クオーターファイナルでは、今回優勝のテイラー・ジェンセンと対戦して惜しくも敗れて、5位でフィニッシュ。ランキングは10位をキープ。
今シーズンのWSLロングボード・ツアーは、男子上位8名、女子上位8名が、ロングボード世界チャンピオンを決定するワンデー・イベント「WSLロングボード・チャンピオンシップ」への出場権を獲得できることになっている。
五十嵐カノアをはじめ、オリンピック・サーファーがチャレンジャー・シリーズ第4戦に出場。
ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシックが終了し、待ちに待った2024チャレンジャー・シリーズ第4戦が8月7日水曜日にスタート。
タヒチから帰国し、チャレンジャー・イベントに出場する選手には、2024年ゴールド・メダリストのカウリ・ヴァースト(FRA)、東京2020年シルバー・メダリストでUSオープン・オブ・サーフィンを2度制した五十嵐カノア(JPN)、現在チャレンジャー・シリーズNo. 5ヴァヒネ・フィエロ(FRA)、ブラジルの ルアナ・シルバと ジョアオ・チアンカ、メキシコのアラン・クレランド・ジュニア、南アフリカのサラ・バウム、ポルトガルのテレサ・ボンバロなど、多くの選手たちがチャンピオンシップ・ツアーへのリクオリフィケーションを目指す。
今回のチャレンジャー・シリーズには日本から、前回のバリートで5位となった大原洋人と西慶司郎、大音凛太、安室丈、伊東李安琉が出場。
ラウンドオブ80からH2伊東李安琉、H6安室丈、H7大音凛太。ラウンドオブ64からH1西慶司郎、H14大原洋人、H16五十嵐カノア。
女子は、ラウンドオブ48からH2松岡亜音、H3都築虹帆、H4脇田紗良、H5野中美波、H7都筑有夢路が出場予定。がんばれ!日本!
ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック女子決勝結果
優勝- レイチェル・ティリー(USA)14.27
2位 – ソレイユ・エリコ(USA)5.77
ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック男子ファイナル結果:
優勝- テイラー・ジェンセン(USA)15.07
2 位- ロジェリオ・ジェイアール・エスキヴェル(PHL)14.47
ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック女子セミファイナル結果:
HEAT 1:レイチェル・ティリー(USA)12.94 DEF. 田岡なつみ(JPN)12.74
HEAT 2:ソレイユ・エリコ(USA)13.16 DEF. ソフィア・カルヘイン(HAW)12.64
ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック男子セミファイナル結果:
HEAT 1:ロジェリオ・ジェイアール・エスキヴェル(PHL)13.44 DEF. ベン・スキナー(イギリス)13.10
HEAT 2:テイラー・ジェンセン(USA)13.97 DEF. チェイス・リーダー(USA)13.43
ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック女子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:田岡なつみ(JPN)11.44 DEF. ナタリア・ウンダーリッヒ(HAW)8.24
HEAT 2:レイチェル・ティリー(USA)16.10 DEF. ホノルア・ブルームフィールド(HAW)14.20
HEAT 3:ソレイユ・エリコ(USA)13.93 DEF. アリス・リモイン(FRA)13.00
HEAT 4:ソフィア・カルヘイン(HAW)15.17 DEF. メイソン・シュレマー(USA)13.47
ハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック男子クオーターファイナル結果:
HEAT 1:ロジェリオ・JR・エスキヴェル(PHL)16.43 DEF. リッチー・クレイヴィー(USA)12.97
HEAT 2:ベン・スキナー(イギリス)17.76 DEF. カイ・エリス・フリント(AUS)10.53
HEAT 3:テイラー・ジェンセン(USA)16.10 DEF. 井上鷹(JPN) 14.23
HEAT 4:チェイス・リーダー(USA)16.23 DEF. カニエラ・スチュワート(HAW)15.96
ライブ中継情報:
USオープン・オブ・サーフィンおよびハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシックは、8月3日から11日まで大会期間で開催。
ライブ中継は8月4日(日)から、WorldSurfLeague.comと無料のWSLアプリで行われる。8月3日の初日はライブスコアのみ。
大会オフィシャルサイト:
Huntington Beach Longboard Classic
Huntington Beach, California, United States 8月3 – 6日
Lexus US Open of Surfing Presented By Pacifico
Huntington Beach, California, United States 8月 6 – 11日
引用元
レイチェル・ティリーとテイラー・ジェンセンがハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシックで優勝。田岡なつみ3位、井上鷹5位
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