デッキパッド ロングボード –

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井上鷹が銀メダル、田岡なつみが銅メダル、団体銀メダルを獲得!『ISA World Longboard Championship』最終日

Photo: ISA/Jersson Barboza

2028年ロス五輪で正式種目になったショートボードに続き、ロングボードの採用も現実的(決定は2025年前半)になった今年。

オリンピックにも関係するISAが主催するロングボードの世界選手権『ISA World Longboard Championship』も各国が例年以上に本気を出し、参加国と参加人数も39カ国129人と昨年を上回っていた。

2024年大会の会場は2年連続でエルサルバドルが誇る長いライトのポイントブレイク、エル・スンザル。
1週間を通してウネリが途切れることはなく、最高の波でコンテストが行われ、現地時間4月25日に終了。

日本のロングボード。いや、サーフィン界にとって歴史的な1日になった。

日本代表が3つのメダルを獲得

(井上鷹)
Photo: ISA/Jersson Barboza

メダル獲得が当たり前になっているショートボードのWSG、ジュニアと比較して過去のISAのロングボードコンテストでメダルを獲得した日本人選手は2018年の海南島の大会で4位に入った田岡なつみのみ。
団体ではゼロだったが、今年は昨年7位だった浜瀬海、吉川広夏に加え、井上鷹、田岡なつみと最強のメンバーが揃った。
更に経験豊富な木下デヴィッドがチームに加わり、連日グッドニュースが入っていた。

(浜瀬海)
Photo: ISA/Jersson Barboza

ファイナルデイは前日まで快進撃を続けていた浜瀬海がメインラウンドR6で4位となり、リパチャージR10でクロスゲームの末に3位敗退となり、ランキング5位
吉川広夏はリパチャージR7で3位敗退となり、ランキング7位となったが、井上鷹、田岡なつみはメインラウンドからストレートでファイナル進出を決め、井上鷹は銀メダル、田岡なつみは銅メダルを獲得。
団体では銀メダルを獲得した。

(吉川広夏)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(田岡なつみ)
Photo: ISA/Jersson Barboza

もちろん、素晴らしい結果ではあるが選手達は金メダル獲得を逃して悔しさもあったと話していた。
これから始まるWSLのツアー、LTでは井上鷹、浜瀬海、田岡なつみの3名が参加する。
特に初参戦となる浜瀬海はエルサルバドルで大きな自信がついたことだろう。

(井上鷹)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(田岡なつみ)
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(浜瀬海)
Photo: ISA/Pablo Franco
(浜瀬海)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(吉川広夏)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(インタビュアーを務めたベンは多言語を操り、チームジャパンにも頼もしい存在だった)
Photo: ISA/Pablo Franco

メンズはカイ・サラスが金メダル

(昨年のWSLに続き、ISAも制したカイ・サラス)
Photo: ISA/Pablo Franco

メンズのファイナルは井上鷹、フランスのエドゥアルド・デルペーロがメインラウンドからファイナルへ。リパチャージラウンドからはハワイのカイ・サラス、ブラジルのロドリゴ・スファイアーが最後に残った。

カイは2018年の金メダリストであり、2023年のWSLのワールドチャンピオン。ロドリゴは2010年の金メダリスト、エドゥアルドは銅メダルを2個も獲得と井上鷹以外のファイナリストは全てメダリスト。

Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Jersson Barboza

通常の20分ヒートから30分ヒートに変わったファイナル。
開始直後に長いノーズライド、何度もハング10を入れた驚異的なライドでイベントを通してのハイエストスコアとなる9.50を出したカイが主導権を握り、すぐに7.83。トータル17.33をまとめてしまった。

後半に追い上げてトータル17.10で2位になった井上鷹はニード8.57のシチュエーション。ファイナルのハイスコアが8.77だったので可能な数字ではあったが、最後までそのチャンスは訪れなかった。

「信じられない気持ちだよ。どんな年齢であっても、這い上がって努力し続けさえすれば、決して遅くはない。諦めずにチャレンジし続けることが大切なんだ。最高の波だった。フリーサーフィンだったら海に飛び込みたくなるような波だよね。まあ、今日は大会だけど。素晴らしいイベントを開催してくれたISAとフェルナンド・アギーレ氏に感謝したい。ロングボードがオリンピック種目になることを心から願っている。私達がオリンピックにふさわしい競技だって証明したと思うよ」

昨年、42歳にして念願のワールドタイトルを獲得したカイ。
シェイパーでもある彼は自身のボードはもちろん、今回チームメイトだったカニエラ・スチュワート、ケリス・カレオパアのボードも創っている。

ウィメンズはホノルアが初の金メダル

(ホノルア・ブロムフィルド)
Photo: ISA/Pablo Franco

ウィメンズは田岡なつみ、ハワイのホノルア・ブロムフィルド、アメリカのレイチェル・ティリー、フランスのゾエ・グロスピロンがファイナリスト。

メンズのカイ同様、ホノルアが開始直後に7.00。すぐに8.07を出して主導権を握った。後半まで他3名は僅差で、田岡なつみは2位だったが、2013年の銀メダリスト、レイチェルが8.17を出して田岡なつみを抜いて2位に浮上。
終了間際、レイチェルがニード6.90のシチュエーションで波に乗り、その後ろでホノルアがテイクオフ。レイチェルはジャスト6.90を出したが、ホノルアがヒートのハイエストである8.43を出してトップを守り、初の金メダルを獲得した。

Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Pablo Jimenez

「正直、言葉が出ない。心から優勝したかったし、自分が成し遂げたなんて、信じられない気持ちだわ。チームでの優勝は本当に大きな意味がある。ヒートに向かうパドリング中にカイが9ポイントを出すのを見て、いつも以上に気合いが入ったわ。彼のヒートが終わって金メダルを獲得した時、自分も正しいピークで良い波に乗れば勝てると思ったの。カイの活躍が奮い立たせてくれ、刺激になったのよ」

WSLでは3度もワールドタイトルを獲得しているホノルア。
ISAでは2013年のオープンジュニアでメンズを倒して金メダル獲得の経験があるが、ウィメンズでは初。
最強のメンバーを揃えたハワイはこの二つの金メダルにより、最終日に日本を逆転して団体金メダルを獲得した。

なお、エルサルバドルでは5月3日〜12日にジュニアの世界選手権『ISA World Junior Surfing Championship』が開催される。

フェルナンド・アギーレ氏のメッセージ

メダリストのみんな、おめでとうございます。そして、参加したみんなもおめでとうございます。全員がチャンピオンとして帰宅することになります。全員が歴史の一員になりました。

自然の驚異、エル・スンザルでの素晴らしい思い出を持ち帰ってくれれば嬉しいです。
ロングボード向けの素晴らしい波でした。

一緒に希望を持ち続けましょう。ソーシャルメディアで盛り上げましょう。

2025年初めにオリンピック委員会がロサンゼルス2028年の最終競技種目について決定を下す際、ロングボードサーフィンがショートボードサーフィンと一緒になれば、それは素晴らしいです。
みんなで力を合わせることができるのです。

(3つの金メダルを獲得したハワイ) Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
(閉会式で礼をする日本代表) Photo: ISA/Jersson Barboza

『ISA World Longboard Championship』結果
団体総合結果
1位 ハワイ
2位 日本
3位 フランス
4位 ブラジル

メンズ個人結果
1位 カイ・サラス(HAW)
2位 井上鷹(JPN)
3位 ロドリゴ・スファイアー(BRA)
4位 エドゥアルド・デルペーロ(FRA)
…5位 浜瀬海(JPN)

ウィメンズ
1位 ホノルア・ブロムフィルド(HAW)
2位 レイチェル・ティリー(USA)
3位 田岡なつみ(JPN)
4位 ゾエ・グロスピロン(FRA)
…7位 吉川広夏

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

Photo: ISA/Jersson Barboza

2028年ロス五輪で正式種目になったショートボードに続き、ロングボードの採用も現実的(決定は2025年前半)になった今年。

オリンピックにも関係するISAが主催するロングボードの世界選手権『ISA World Longboard Championship』も各国が例年以上に本気を出し、参加国と参加人数も39カ国129人と昨年を上回っていた。

2024年大会の会場は2年連続でエルサルバドルが誇る長いライトのポイントブレイク、エル・スンザル。
1週間を通してウネリが途切れることはなく、最高の波でコンテストが行われ、現地時間4月25日に終了。

日本のロングボード。いや、サーフィン界にとって歴史的な1日になった。

日本代表が3つのメダルを獲得

(井上鷹)
Photo: ISA/Jersson Barboza

メダル獲得が当たり前になっているショートボードのWSG、ジュニアと比較して過去のISAのロングボードコンテストでメダルを獲得した日本人選手は2018年の海南島の大会で4位に入った田岡なつみのみ。
団体ではゼロだったが、今年は昨年7位だった浜瀬海、吉川広夏に加え、井上鷹、田岡なつみと最強のメンバーが揃った。
更に経験豊富な木下デヴィッドがチームに加わり、連日グッドニュースが入っていた。

(浜瀬海)
Photo: ISA/Jersson Barboza

ファイナルデイは前日まで快進撃を続けていた浜瀬海がメインラウンドR6で4位となり、リパチャージR10でクロスゲームの末に3位敗退となり、ランキング5位
吉川広夏はリパチャージR7で3位敗退となり、ランキング7位となったが、井上鷹、田岡なつみはメインラウンドからストレートでファイナル進出を決め、井上鷹は銀メダル、田岡なつみは銅メダルを獲得。
団体では銀メダルを獲得した。

(吉川広夏)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(田岡なつみ)
Photo: ISA/Jersson Barboza

もちろん、素晴らしい結果ではあるが選手達は金メダル獲得を逃して悔しさもあったと話していた。
これから始まるWSLのツアー、LTでは井上鷹、浜瀬海、田岡なつみの3名が参加する。
特に初参戦となる浜瀬海はエルサルバドルで大きな自信がついたことだろう。

(井上鷹)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(田岡なつみ)
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Pablo Jimenez
(浜瀬海)
Photo: ISA/Pablo Franco
(浜瀬海)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(吉川広夏)
Photo: ISA/Jersson Barboza
(インタビュアーを務めたベンは多言語を操り、チームジャパンにも頼もしい存在だった)
Photo: ISA/Pablo Franco

メンズはカイ・サラスが金メダル

(昨年のWSLに続き、ISAも制したカイ・サラス)
Photo: ISA/Pablo Franco

メンズのファイナルは井上鷹、フランスのエドゥアルド・デルペーロがメインラウンドからファイナルへ。リパチャージラウンドからはハワイのカイ・サラス、ブラジルのロドリゴ・スファイアーが最後に残った。

カイは2018年の金メダリストであり、2023年のWSLのワールドチャンピオン。ロドリゴは2010年の金メダリスト、エドゥアルドは銅メダルを2個も獲得と井上鷹以外のファイナリストは全てメダリスト。

Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Jersson Barboza

通常の20分ヒートから30分ヒートに変わったファイナル。
開始直後に長いノーズライド、何度もハング10を入れた驚異的なライドでイベントを通してのハイエストスコアとなる9.50を出したカイが主導権を握り、すぐに7.83。トータル17.33をまとめてしまった。

後半に追い上げてトータル17.10で2位になった井上鷹はニード8.57のシチュエーション。ファイナルのハイスコアが8.77だったので可能な数字ではあったが、最後までそのチャンスは訪れなかった。

「信じられない気持ちだよ。どんな年齢であっても、這い上がって努力し続けさえすれば、決して遅くはない。諦めずにチャレンジし続けることが大切なんだ。最高の波だった。フリーサーフィンだったら海に飛び込みたくなるような波だよね。まあ、今日は大会だけど。素晴らしいイベントを開催してくれたISAとフェルナンド・アギーレ氏に感謝したい。ロングボードがオリンピック種目になることを心から願っている。私達がオリンピックにふさわしい競技だって証明したと思うよ」

昨年、42歳にして念願のワールドタイトルを獲得したカイ。
シェイパーでもある彼は自身のボードはもちろん、今回チームメイトだったカニエラ・スチュワート、ケリス・カレオパアのボードも創っている。

ウィメンズはホノルアが初の金メダル

(ホノルア・ブロムフィルド)
Photo: ISA/Pablo Franco

ウィメンズは田岡なつみ、ハワイのホノルア・ブロムフィルド、アメリカのレイチェル・ティリー、フランスのゾエ・グロスピロンがファイナリスト。

メンズのカイ同様、ホノルアが開始直後に7.00。すぐに8.07を出して主導権を握った。後半まで他3名は僅差で、田岡なつみは2位だったが、2013年の銀メダリスト、レイチェルが8.17を出して田岡なつみを抜いて2位に浮上。
終了間際、レイチェルがニード6.90のシチュエーションで波に乗り、その後ろでホノルアがテイクオフ。レイチェルはジャスト6.90を出したが、ホノルアがヒートのハイエストである8.43を出してトップを守り、初の金メダルを獲得した。

Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Pablo Jimenez
Photo: ISA/Pablo Jimenez

「正直、言葉が出ない。心から優勝したかったし、自分が成し遂げたなんて、信じられない気持ちだわ。チームでの優勝は本当に大きな意味がある。ヒートに向かうパドリング中にカイが9ポイントを出すのを見て、いつも以上に気合いが入ったわ。彼のヒートが終わって金メダルを獲得した時、自分も正しいピークで良い波に乗れば勝てると思ったの。カイの活躍が奮い立たせてくれ、刺激になったのよ」

WSLでは3度もワールドタイトルを獲得しているホノルア。
ISAでは2013年のオープンジュニアでメンズを倒して金メダル獲得の経験があるが、ウィメンズでは初。
最強のメンバーを揃えたハワイはこの二つの金メダルにより、最終日に日本を逆転して団体金メダルを獲得した。

なお、エルサルバドルでは5月3日〜12日にジュニアの世界選手権『ISA World Junior Surfing Championship』が開催される。

フェルナンド・アギーレ氏のメッセージ

メダリストのみんな、おめでとうございます。そして、参加したみんなもおめでとうございます。全員がチャンピオンとして帰宅することになります。全員が歴史の一員になりました。

自然の驚異、エル・スンザルでの素晴らしい思い出を持ち帰ってくれれば嬉しいです。
ロングボード向けの素晴らしい波でした。

一緒に希望を持ち続けましょう。ソーシャルメディアで盛り上げましょう。

2025年初めにオリンピック委員会がロサンゼルス2028年の最終競技種目について決定を下す際、ロングボードサーフィンがショートボードサーフィンと一緒になれば、それは素晴らしいです。
みんなで力を合わせることができるのです。

(3つの金メダルを獲得したハワイ) Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
Photo: ISA/Jersson Barboza
(閉会式で礼をする日本代表) Photo: ISA/Jersson Barboza

『ISA World Longboard Championship』結果
団体総合結果
1位 ハワイ
2位 日本
3位 フランス
4位 ブラジル

メンズ個人結果
1位 カイ・サラス(HAW)
2位 井上鷹(JPN)
3位 ロドリゴ・スファイアー(BRA)
4位 エドゥアルド・デルペーロ(FRA)
…5位 浜瀬海(JPN)

ウィメンズ
1位 ホノルア・ブロムフィルド(HAW)
2位 レイチェル・ティリー(USA)
3位 田岡なつみ(JPN)
4位 ゾエ・グロスピロン(FRA)
…7位 吉川広夏

ISA公式サイト:https://www.isasurf.org/

(空海)

Photo: ISA/Jersson Barboza

引用元
井上鷹が銀メダル、田岡なつみが銅メダル、団体銀メダルを獲得!『ISA World Longboard Championship』最終日

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