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浜瀬海がハイスコアで初のQF進出。WSLロングボードツアー第3戦「アブダビ・ロングボード・クラシック」

フダイリヤット島、アブダビ、UAE(2024年9月27日金曜日) – 2024年WSLロングボードツアー第3戦、アブダビ・ロングボード・クラシックは、アラブ首長国連邦で初開催となるWSLコンペティションのオープニングデーを迎え、歴史的な1日となった。

 

男子のオープニングラウンドは、サーフ・アブダビの施設で絵のように美しい波の中行われ、3日間の競技の初日には早くも番狂わせが起こった。

 

Highlights from Day 1 of the Abu Dhabi Longboard Classic

 

最初のヒートからプレッシャーがかかる展開となった。オープニングラウンドの各ヒートでは3人ずつの対戦形式が採用され、勝利したサーファーは直接クオーターファイナルに進出し、下位2名のサーファーは即座に敗退となった。

 

各サーファーには合計4本の波が用意され、レフト2本、ライト2本で、それぞれライトとレフトからのベストスコアがヒート・トータルとしてカウントされる。

 


サーフシティ・エルサルバドル・ロングボード・チャンピオンシップ前の最後のイベントであるため、すべての瞬間が重要となる。

 

エルサルバドルでは、男子はトップ8、女子はトップ8のみが競技に参加でき、男子は4名、女子は3名の出場者が決まっているため、すでに予選通過を決めていないサーファーにとっては、失敗は許されない。

 

今日負ければ、彼らのシーズンは終わってしまう可能性が高い。また予選通過だけでなく、エルサルバドルでのシード権は非常に重要であり、トップシードの選手たちが次々と脱落していく中、その重要性はさらに高まった。

 

男子オープニングラウンドでトップ8に大波乱

 

テイラー・ジェンセン(USA)© WSL / Beatriz Ryder
テイラー・ジェンセン(USA)© WSL / Tommy Pierucki

 

今日のオープニングラウンドで、トップ8に残っているサーファーのうち4名が敗退した。その中には、ベン・スキナー(GBR)、カイ・エリス・フリント(AUS)、ケビン・スクバーナ(USA)、そして世界ランキング1位のテイラー・ジェンセン(USA)が含まれている。

 

ジェンセンはすでにサーフシティ・エルサルバドル・ロングボードチャンピオンシップのシード権を獲得しているため、敗退による影響はない。スキナーもシード権を獲得しているが、今後の結果次第ではシード権を失う可能性もある。

 

デクラン・ワイトン(AUS): © WSL / Damien Poullenot
デクラン・ワイトン(AUS): © WSL / Beatriz Ryder

 

しかし、2023年の世界タイトル・コンテンダーであるデクラン・ワイトン(AUS)のオープニングラウンドでのパフォーマンスが彼をクオーターファイナル進出を決めたため、エリス・フリントのキャンペーンは終了した。ワイトンは、イベントでこれまでにスコアされたシングルウェイブ・スコアの中で最高となる8.37(10点満点)をスコアした。

 

カニエラ・スチュワート(HAW) © WSL / Damien Poullenot

 

現在トップ8に入っているサーファーの中で、順位を上げることができたのは、プレッシャーに打ち勝ったカニエラ・スチュワート(HAW)だった。

 

23歳のスチュワートは、この日の最初のヒートで勝利し、4本目のライディングでイベント初のエクセレントスコアを獲得して、チェイス・リーダー(USA)とイグナシオ・ピニャタロ(URY)を圧倒した。

 

スチュワートは、難易度の高いハングテンと、難なくこなす独特なバレルライディングテクニックを駆使し、ヒートトータルスコア14.96(20点満点)を獲得した。

 

過去2シーズン、ランキング1位で最終イベントを迎えたスチュワートはは順当に勝ち進み、UAEで開催された初のプロサーフィンのヒートを経験したことを楽しんだ。

 

カニエラ・スチュワート(HAW)  © WSL / Beatriz Ryder

 

「素晴らしいよ。夢に見たような感じです」とスチュワートは言った。「最後の2本では、クリティカル・ハングテンや大きなターンを試して、バレルに入ろうとしていた。このヒートは自分にとって本当に大きな意味があった。まだエルサルバドルへの出場権を獲得したかどうかはわからなけど、ここを勝ち上がれたこと自体が嬉しいです。」

 

2018年のWSLロングボードチャンピオンであるスティーブン・ソイヤー(南アフリカ)にとって、今シーズン最初のイベントで戦うには、これ以上ないほど高い緊張感があった。

 

スティーブン・ソイヤー© WSL / Beatriz Ryder

 

2024年現在、無敗を誇る現世界ランキング1位で、3度のWSLロングボードチャンピオンに輝いているテイラー・ジェンセン(USA)に勝たなければならない状況に直面したジェフリーズベイ出身のソイヤーは、最初の2本の波で重要なポイントで失敗した。

 

一方、ジェンセンは2本の波で合計14.10という堅実なスコアをマークした。残りの2本の波で大幅なスコアアップが必要となったソイヤーは、プレッシャーのかかる状況下で、バリエーションと実行力を見事に発揮し、ライトで7.83、レフトで8.07というスコアをマークした。

 

彼のヒートトータル15.90は、この日最高得点だったが、ジェンセンがさらに上を目指すのを見守らなければならなかった。 レフトの最後の波で8.13が必要だったジェンセンは、パーフェクトな波をサーフしたが、それでも際立った瞬間はなく逆転ならず。 ソイヤーがクオーターファイナル進出を決めた。

 

浜瀬海がキャリア初のWSL-LTでクオーターファイナル進出

 

浜瀬海 © WSL / Beatriz Ryder
エドゥアール・デルペロ(FRA)© WSL / Beatriz Ryder

 

ウェイブプールで開催されたWSLイベントで優勝経験のある男子選手は、エドゥアール・デルペロ(FRA)と浜瀬海(JPN)の2人だけであるが、彼らはHEAT 3でツアーのベテランであるトニー・シルバーニ(USA)とともに顔を合わせた。

 

2021年のクエルボ・サーフ・ランチ・クラシックで優勝したデルペロは、最初の2本の波で7ポイント台を獲得し、好調なスタートを切った。

 

一方、韓国オープンLQS1000の勝者である浜瀬は、出だしこそつまずいたものの、すぐに立ち直り、この日最高のスコアのひとつとなる8.33を、この日最高のバレルライドのひとつで獲得した。

 

 

シード順位が最も低かった浜瀬は、他の2人の選手より先に最後の2つの波をサーフし、6.97にスコアを伸ばし、デルペロとシルヴァーニに十分な条件を残した。

 

デルペロは両方の波で早々にワイプアウト。シルヴァーニは自身のスコアを伸ばしたが、それでも3位に終わり、クラシックなスタイルと正確無比な技で、初のクオーターファイナル進出とキャリア最高の成績を収めた浜瀬が勝ち上がった。

 

浜瀬海 © WSL / Tommy Pierucki
浜瀬海 © WSL / Beatriz Ryder

 

「トニーとエドワードと同じヒートになれてとても嬉しいです」と浜瀬は言った。「エドワードとトニーは本当にいいサーファーですからね。そして、バレルに集中して8ポイントをゲット出来て、とても嬉しい」と浜瀬が語った。浜瀬海は、クオーターファイナルでスティーブン・ソイヤー(RSA)と対戦する。

 

一方で日本の井上鷹はジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)のラストライドで逆転されて惜しくも敗退となった。

 

 

アブダビ・ロングボード・クラシック 男子ラウンド1結果:
HEAT 1: カニエラ・スチュワート(HAW)14.96、チェイス・リーダー(USA)12.90、イグナシオ・ピニャタロ(URY)8.83
HEAT 2: ロジェリオ・ジェイ・アール・エスキヴェル(PHL)14.44、 ジャック・ヴァン・ワゴン(USA)14.30、カイ・エリス・フリント(AUS)7.84
HEAT 3: 浜瀬海(JPN)15.30 DEF. エドゥアール・デルペロ(FRA)14.34、トニー・シルヴァーニ(USA)12.53
HEAT 4:スティーブン・ソイヤー(RSA)15.90 テイラー・ジェンセン(USA)15.50、アウグスト・オリント(BRA)7.13
HEAT 5:サム・クリスチャンソン(RSA)11.73  ベン・スキナー(GBR)10.83、マイカ・デソト(HAW)7.97
HEAT 6: ジョン・マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)13.10 DEF. 井上鷹(JPN)13.00、マーティン・コレ(FRA)11.27
HEAT 7: デクラン・ワイトン(AUS)14.74 DEF. ケビン・スクバーナ(USA)13.50、アントニオ・ダンタス(POR)9.53
HEAT 8: カイ・サラス(HAW)14.20 DEF. マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)9.76、カイマナ・タカヤマ(USA)6.83

アブダビ・ロングボード・クラシック男子クオーターファイナル対戦:
HEAT 1: カニエラ・スチュワート(HAW)vs. ロジェリオ・ジェイ・アール・エスキヴェル(PHL)
HEAT 2: 浜瀬海(JPN) vs. スティーブン・ソイヤー(RSA
HEAT 3: サム・クリスチャンソン(RSA) vs. ジョン・マイケル・ヴァン・ホーヘンシュタイン(HAW
HEAT 4: デクラン・ワイトン(AUS) vs. カイ・サラス(HAW

アブダビ・ロングボード・クラシック・ウィメンズのオープニングラウンドのマッチアップ:
HEAT 1:ホノルア・ブルームフィールド(HAW) vs. クロエ・コールマン(USA) vs. オフィーリー・ア・コーエン(FRA
HEAT 2:メイソン・シュレマー(USA) vs. キラ・モルナー(AUS) vs. 井上楓(JPN
HEAT 3:ゾーイ・グロスピロン(FRA) vs. アヴァロン・ガル(USA) vs. エマ・ペリエ(AUS)
HEAT 4:ソフィア・カルハネ(HAW)vs. シヴェ・ジャラルド(ASM)vs. アンケ・バリー(USA
HEAT 5:レイチェル・ティリー(USA)vs. ケアニ・カヌロ(HAW)vs. ヴィクトリア・ヴェルガラ(FRA
HEAT 6:アリス・リモイン(FRA)vs. タリー・ホワイト(AUS)vs. エミリー・カリー(GBR
HEAT 7: 田岡なつみ(JPN)vs. マリア・フェルナンダ・レイエス(PER)vs. クリスタル・ハレット(RSA)
HEAT 8: ケリス・カレオパア(HAW)vs. ナタリア・ワンダーリッヒ(HAW)vs. プアマカマエ・デソト(HAW)

詳細は、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

ライブ中継を見る

アブダビ・ロングボード・クラシックは、明日、現地時間13時45分よりスタートし、WorldSurfLeague.comおよび無料のWSLアプリでライブ中継される

 

 

オフィシャルサイト:Abu Dhabi Longboard Classic

Presented By Modon

Hudayriat Island, Abu Dhabi, United Arab Emirates

引用元
浜瀬海がハイスコアで初のQF進出。WSLロングボードツアー第3戦「アブダビ・ロングボード・クラシック」

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