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男子ファイナル5が波乱の展開、ベスト8決定。CT第7戦で五十嵐カノアは17位、コナー柄沢オレアリー9位
プンタ・ロカ、ラ・リベルタッド、エルサルバドル(2024年6月7日金曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第7戦、サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Coronaは大会2日目。
本日は、プンタ・ロカで、3~4フィートの波で男子のエリミネーション・ラウンドからスタートし、その後男子のラウンドオブ16が行われた。今日はベスト8が決定している女子はオフ。
Highlights Day 2 // Surf City El Salvador Pro Presented By Corona 2024
本日は、クオーターファイナル進出者が決定する中、男子ファイナル5が波乱の展開。本日のヒートで男子ファイナル5の順位に大きな変動があり、3位のグリフィン・コラピント(USA)、4位のイーサン・ユーイング(AUS)、そして5位のイタロ・フェレイラがクオーターファイナルを前に敗退した。
一方で、ジョン・ジョン・フローレンスが輝き続け世界ランク1位をキープ。パイプで大怪我を負い、ツアーから離れていたジョアオ・チアンカは、ようやくチャンピオンシップツアーの調子を取り戻すパフォーマンスを披露した。
フローレンスは8.93をスコアしてヒートをコントロールし、CTの次の目的地であるリオに向けてリーダージャージを保持することになった。
エルサルバドルのブライアン・ペレスが世界チャンピオンのイタロ・フェレイラに対し、大逆転劇を演じ、チャンピオンシップ・ツアーでヒートを制した初のエルサルバドル人として歴史に名を刻んだ。ペレスは地元の観衆の前で、8.83(10点満点)という素晴らしいスコアを叩き出すマッシブ・エアでヒート勝利を決めた。
また今回も絶好調のガブリエル・メディーナとヤゴ・ドラが世界タイトル争いで注目を集める活躍を見せている。
予選2位となった日本のコナー・オレアリーは敗者復活ラウンドを強いられ、H5で同じレフトハンダーのルーキー、コール・ハウシュマン(USA)と対戦。
ヒートはまさにパワーとパワーのぶつかり合い。レフトハンダーの二人はバックハンドで素晴らしいパフォーマンスを披露した。
コナーは、スタートから7.83というエクセレント・レンジのスコアを5.33バックアップして、ヒートをコントロール。ハウシュマンも大きなスプレーをあげて高得点をスコアしてコナーに迫る。
後半に入りコナーは、バックアップを6.67まで上げて、リードを広げようとするも、ハウシュマンもトップスコアを6.57まで引き上げ食い下がる。ハウシュマンのニードスコアは残り時間10分を切って7.93。優先権を持って、スコア・ポテンシャルの高い波がやってくるのを祈るしかない。
しかしコールの祈りも虚しくセットは全く入らず。終了間際のセットも味方に付けることはできず。コナーは今年のハイエストとなるヒートトータルを叩き出し、そのままブラケット・ステージのラウンドブ16へ勝ち上がった。
「いいサーフィンができていれば最高です。」とコナーが語った。「何本か楽しい波がありましたね。そして最後の10分、何が僕を救ってくれたのかわからないけど、完全に波がブレイクしなくなった。コールはプライオリティを持ってアウトサイドにいたんだけど。」
自分のリズムを取り戻したように感じるかという問いに対して
「そうだね。今年はそんな感じがする。すごくいい感じができていると思っているし、みんなから多くのフィードバックももらっている。多くのことを失ったり、自分を疑い始めて、自分の信念を失ってしまうこともあるんだけど、そんな時は家族や周りの人たちが、サポートしてくれて元気つけてくれるんです。」
ラウンドオブ16では、ジャック・ロビンソンと再び対決したコナー・オレアリー。ヒートはジャックロボが高さのあるエアーで7.50をスコアしてアドバンテージを取る。ジャックはバックアップを6.83としてリード。
コナーはバックハンド5点台を3本揃えるも敗退。今大会は9位でフィニッシュとなった。
コナー同様に男子のエリミネーション・ラウンドを強いられた五十嵐カノアは、H7のスタートから快調なパフォーマンスで6.83、4.50を立て続けにスコアして、ヒートをリードする。
対戦相手のマシュー・マクギリブレー(RSA)は、現在ランキング17位の選手で、カノアとは過去に4度対戦しており、カノアは1度しか勝ったことがないという曰、ある意味因縁の対決。
ヒート前半をリードしたカノアだったが、後半に入りマシューが7.23をスコアして逆転に成功する。絶対負けられないカノアもバックアップを5.60まで上げてニードスコア6.24もで追い上げる。
次のセットでマシューは、バックアップを6.73に塗り替えて、カノアのニードスコアは7.14まで広がった。
追い込まれたカノアは、ビッグセットを掴み、レイバックスラッシュとエアリバースをメイク。しかしエアの高さがなくスコアは5.60と惜しくも届かない。
ラストチャンスで逆転を狙ったかノア。ハイラインからスピードをつけて、レイバックハックでパワーを爆発させて大きなスプレーをあげる。さらにフィンスローのリンエトリーからフィニッシュにつないだ。しかしスコアは7.10と僅か0.04足らず。
水面を叩き、悔しい表情を浮かべたカノアは今大会17位でフィニッシュとなった。
現在カノアは14位とランキングを4つ落としている。残るはブラジルとフィジーの2戦のみ。
残りの試合はオリンピックの試合も間に挟むが、ランキングを上げてトップ5に入り世界チャンピオンのためのステップを踏むたい。
サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona
男子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:ブライアン・ペレス(SLV)15.33 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)12.40
HEAT 2:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)13.00 DEF. ラムジ・ブキアム(MAR)11.57
HEAT 3: ジョアオ・チアンカ(BRA)13.50 DEF. バロン・マミヤ(HAW)10.50
HEAT 4:和井田リオ(INA)13.84 DEF. セス・モニーツ(HAW)11.93
HEAT 5:コナー・オレアリー(JPN)14.50 DEF. コール・ハウシュマン(USA)12.57 HEAT 6:クロスビー・コラピント(USA)14.00 DEF. イマイカラニ・デヴォルト(HAW)9.33
HEAT 7:マシュー・マクギリブレイ(RSA)13.96 DEF. 五十嵐カノア(JPN) 13.93
HEAT 8:ライアン・カリナン(AUS)14.27 DEF. リアム・オブライエン(AUS)11.23
男子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:ジョアオ・チアンカ(BRA)14.50 DEF. グリフィン・コラピント(USA)13.48
HEAT 2:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.17 DEF. ライアン・カリナン(AUS)15.00
HEAT 3: ジャック・ロビンソン(AUS) 14.33 DEF. コナー・オレアリー(JPN)11.43
HEAT 4:ヤゴ・ドラ(BRA)16.50 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)10.93
HEAT 5:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)13.26 DEF. ブライアン・ペレス(SLV)13.00
HEAT 6:クロスビー・コラピント(USA)16.67 DEF. 和井田リオ(INA) 9.00
HEAT 7:マシュー・マクギリブレイ(RSA)16.40 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)13.76
HEAT 8:ジョーディ・スミス(RSA)12.74 DEF. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)9.36
男子クオーターファイナル・マッチアップ
HEAT 1:ジョアオ・チアンカ(BRA) vs. ガブリエル・メディーナ(BRA)
HEAT 2:ジャック・ロビンソン(AUS)対ヤゴ・ドラ(BRA)
HEAT 3: ジョン・ジョン・フローレンス(HAW ) vs. クロスビー・コラピント(USA)
HEAT 4:マシュー・マクギリブレイ(RSA) vs ジョーディ・スミス(RSA)
女子クオーターファイナル・マッチアップ
HEAT 1:ケイトリン・シマーズ(USA)対タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)
HEAT 2:モリー・ピックラム(AUS)対ガブリエラ・ブライアン(HAW)
HEAT 3:ブリサ・ヘネシー(CRC) vs. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
HEAT 4:ジョアン・ディフェイ(FRA) vs. キャロライン・マークス(USA)
詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。
オフィシャルサイト:
Surf City El Salvador Pro
Punta Roca, La Libertad, El Salvador
引用元
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