商品名:【6/4〜6/10エントリーでP10倍】25 FCS2 ミッドレングス サーフィン フィン CHRISTENSON LONGBOARD FIN 8.5” クリス クリステンソン ロングボード ファンボード シングルフィン センターフィン PG パフォーマンスグラス 日本正規品
ショップ:オーシャン スポーツ
詳細:CHRISTENSON LONGBOARD FIN 7.5 “から8.5 “のクリステンソンは、お気に入りのミッドレングスボードにぴったり。 また、9 “から9.5 “にステップアップすれば、普段使いのログにも使えます。 このタイムレスなテンプレートはスムースなアークを描くカットバックを可能にし、
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サーフィンライフ5月号は「オルタナティブを乗りこなせ」笹子夏輝がスタイリッシュに乗りこなすコツを指南 サーフメディア
会場に来る人をサーフィンで楽しませる工夫。ゴールドコーストでのCT開催で感じた事や舞台裏をリポート
現地からオーストラリアの最新情報を伝える【SURFMEDIAオーストラリアSURFNEWS】。今回はゴールドコーストでのCT開催とあって、現場で観戦していて感じた事や舞台裏の様子などをリポート。
取材、文、写真:菅野大典
5月のゴールドコースト。
朝晩の冷え込みも強まりましたが、晴れた日の日中は気持ちの良い秋空が広がります。

晴れた日は快適な一方で、今月のオーストラリアの東海岸は雨の多い月となりました。特に南東部では大きな洪水に見舞われ、深刻な被害が出ています。

ゴールドコーストの波の状況はコンスタントにうねりが届き、毎日がファンウェーブ。
先月まで全く地形のなかったポイントにもどんどんと砂が戻り、まさにゴールドコーストというライトハンドブレイクが戻ってきました。



ゴールドコーストだけでなく5月はオーストラリア全土で波が良くなる時期。南部の地域にも本格的なうねりが入りだしシーズンインとなりました。日照時間が短くなりサーフィンする時間も少なくなりましたが、ファンウェーブを満喫できる月となりました。
今月もオーストラリアではたくさんのイベントが行われていましたが、なんといっても注目のイベントはCTオーストラリアレッグの第2戦ゴールドコーストプロと第3戦マーガレットリバープロ。
先月に開催されたリップカールプロベルズビーチ引き続き、オージートレブルのイベントであり、ミッドシーズンカットを決める重要な2戦として注目のイベントとなりました。
連日サーフメディアの記事でも取り上げていましたが、地形の整わなかったスナッパーロックスからバーレーヘッズに会場が移り開催され、6年ぶりのCTイベントとなったゴールドコーストプロは大きな盛り上がりを見せました。(https://surfmedia.jp/2025/05/10/bonsoy-gold-coast-pro-presented-by-gwm-final/)

フィリッペ・トリードとベティルー・サクラ・ジョンソンが CT第6戦 Bonsoy ゴールドコースト・プロで優勝




続くマーガレットリバープロでは、ミッドシーズンカットが確定するイベントともあって、どのヒートも見逃せない展開に。期間中はソリッドなうねりが届き、途中に会場を移動してボックスで開催するなど、波にも恵まれたイベントになりました。(https://surfmedia.jp/2025/05/27/western-australia-margaret-river-pro-2025-05/)



ミッドシーズンカットをかけてのバトルともあり、ヒート毎に悲しむ選手と喜びというよりも安堵の表情を浮かべる選手の姿が。今シーズンでこのシステムも変更するが、過去も含めてこのマーガレットリバープロでは何度もこの光景が映し出されていました。

ボックスでの9ポイントのチューブライディングと、メインブレイクでの10ポイントのフルローテーションをメイクしたグリフィン・コラピント。ファイナルでジョディー・スミスに敗れたものの、間違いなく今大会で1番脚光を浴びた選手である。

男子優勝のジョーディ・スミスと女子優勝のガブリエラ・ブライアン。2人共イエロージャージーを着て後半戦を迎える。GWMオージー・トレブルの勝者は男子ジョーディ・スミス、女子はイザベラ・ニコラスとなった。
ゴールドコーストでCTが開催されて、現場で感じた事。会場に来る人をサーフィンで楽しませる
WSL CTイベント以外にもたくさんのイベントがオーストラリア全土で行われましたが、今回はゴールドコーストでのCT開催とあって、現場で観戦していて感じた事や舞台裏の様子などについて書きたいと思います。
まず1番に感じた事は、CTというイベントが行われるという事で、どれだけ周りを取り巻く多くのものが動くいているかという事を実感しました。
会場の規模こそ先月行われたオーストラリアンボードライダーズバトルと同様のスケールでありながら、イベント期間中はこのCTに関わるたくさんのイベントが会場内外で行われ、サーフィン関係においてゴールドコーストの街は1番忙しい時期となりました。
会場となったバーレーヘッズでの試合は、いつも人が集まり大盛り上がり。多くの出店があるだけでなく、巨大スクリーンやビーチアナウンスが充実している事から、サーフィン観戦をしていてよくあるシチュエーションがわからなかったりする事がなく、現場にいて観戦を飽きる事なく楽しめる工夫がされていました。
朝1番のヒート前に会場に来てみたら犬を連れて散歩している人や、ジョギングをしている人、コーヒーを片手に友人と喋っている人が多く目立ちました。毎朝の日課の延長上にサーフィンのイベントが行われる事で一般人も巻き込めている感じがありました。
試合がオフになってもエクスプレッションセッションやツインフィンセッション等、ファンイベントが開催。
選手もエクスプレッションセッションではエアなどをメインにしながらも、一般サーファーがいない状態で演技できるのは練習にもなる。CT選手以外でもココ・ホーやジョッシュ・カーをはじめとしたプロサーファーが参加。何よりもプロサーファーとして多くの人の前で演技できる事は幸せな事。
昨年のCSで行われたレジェンドヒートの様な感じで、ゴールドコーストヘリテージヒートとしてジョエル・パーキンソン対ミック・ファニングという、サーフィンファンにはたまらないヒートも開催。
ビーチの目の前には観戦者には嬉しいアルコールゾーンもあり、お酒の好きなオージーにとってはとても重要な事。絶好の観戦場所でもあるだけに絶えず人が集まっていました。
夜にもイベントは続き、ミュージックライブにステフ・ギルモアも参加するなど絶えず人が集まっていました。
週末だけでなく、平日に会場を訪れてみれば、フィルムプレミアが上映されていたり、他にもライジングタイドといったトップ選手と子供が一緒にサーフィンというキッズにとっては夢のような企画も進行したりと、メインイベント以外でも会場に来る人をサーフィンで楽しませる工夫がされていました。
またバーレーヘッズの会場以外でも、各メーカーに所属するライダー陣によるサイン会やプレミア上映会、シェイパーズナイトといったイベントもあり、数えきれないほどのイベントが行われていました。
シェイパーとメインライダーが座り豪華なメンバーでのトークが行われたSTABによるシェイパーズナイト。
あたりさわりない会話ではなく、核心をついた質問をMCであるステイス・ガルブレイスが切り込むなどし、コアなサーフィンファンなら誰もが気になる事をみんなの前で披露してくれる事は本当の意味でサーフィンファンを楽しませてくれている。途中からはケリー・スレーターも現れるなど、味のある演出もあり現場でしか感じることのできない特別な時間が流れていました。
試合だけでなく連日イベントがある事から選手は大忙し。スケジュール的にもポルトガルで行われたCTから5イベントが2ヶ月半の間で行われ、移動を繰り返しながら期間中はサイン会や付き合いのパーティーが行われるなど休む間もなく、疲れているように感じる選手がたくさんいるように思えました。







ワイルドカードの活躍だけでなく今大会は、ベテラン勢の活躍も目につきました。


そこまで特別なコンディションではないものの、掘れたビーチブレイクのお手頃なサイズという事から質のあるターンやエアの技術が目立つ試合でもありました。



男子CTサーファーは、もはやサーカスを超えた異次元レベル。チューブバトルになったりエアバトルになったり、ただ波を乗りこなす演技ではなく、決してジャッジを飽きさせないバリエーション豊富なサーフィンを選手みんなが披露し、お互いを高め合っているように感じました。





通常一般人が板を手にするのはオーダーしてから1、2ヶ月ほどだが、トップ選手に関してはフィードバックを受け、すぐさま板を作り、2、3日で作られているのも現状。
そして当然のことながら一般の人にはわからない想像もつかないデザインが施されています。WSL ではシェイパーランキングも開催されている事から、メーカーにとっても選手の活躍は死活問題。寝る間も惜しまずに活動している姿がイベント期間中に見られました。

昨年まではCSが行われていたゴールドコーストですが、やはりCTイベントともなるとさらにその上をいく、世界のトップレベルの空間が出来上がっていました。
ただ盛り上がるだけでなく、このイベントがあるとないとでは、業界の活性化も全く違い、ただ勝ち負けを決める大会ではなく、1つのサーフィンの大会が製造業やメディアまで大きな影響を与えているように感じました。
また先月行われたオーストラリアンボードライダーズバトルの規模も、CTイベントと同等に大きく素晴らしいイベントだったのですが、チーム戦と個人戦の違いというか、CT選手というスーパースター1人に対してチームがあり、CT選手1人のために多くの人やものが動くといった意味で、改めてCT選手は特別な存在(その中でもトップのCT選手は更に)であることを感じました。

CSになった期間やコロナで開催されなかった期間もありますが、15年ほど欠かさず現場でファイナルを見て来て、昔はミーハー気分で見ている人が8割くらいだと思っていましたが、今回は、現場に来ている観客みんながサーフィンが好きで、サーフィンの試合を見に来ていると感じました。
それはこのイベントの規模であったり、男子ファイナルでの2人の攻防であったりと、観客を惹きつける魅力が多くあり、1つ1つのライディングに大歓声が上がるのがそれを証明しているように感じました。

長々と思った事、感じた事、実際の現場の様子などを書き綴ってしまいましたが、長いようで短かったCTオーストラリアレッグも終了し、6月2日からは新たな熱いバトルのチャレンジャーシリーズがニューキャッスルで開幕します。
来年は1人でも多くの日本人がこの舞台で活躍できることを願っています。
菅野大典:オーストラリアのゴールドコーストを拠点にして13年余り。サーフボード・クラフトマンとして働きながら、サーフィン修行のために来豪する日本のサーファーをサポート。写真や動画撮影のほか、昨年は大村奈央の試合に帯同、大会のジャッジやサーフコーチなどマルチに活動している。
INSTAGRAM :https://www.instagram.com/nojiland/