リーシュコード ダカイン – Dakine Mylee Cheeky Bottom | SwimOutlet.com

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リーシュコード ダカイン関連NEWS
超軽量、絡みにくく、ずれにくいリーシュコードの完成形。ダカインからKAIMANAシリーズ誕生。 – SURFMEDIA(GoogleNewsより)
超軽量、絡みにくく、ずれにくいリーシュコードの完成形。ダカインからKAIMANAシリーズ誕生。  SURFMEDIA

【オーストラリアNEWS】未来を見据えたオーストラリアのサーフィン組織のシステム、ジュニア育成システムの変化

毎年この時期は夕立ちが降り、雹が降る場所も。天気の崩れる日は気温も下がり肌寒い日が続きました。それでも晴れた日のビーチにはテントがたくさん。週末にはニッパーズも元気よく活動していました。

現地からオーストラリアの最新情報を伝える【SURFMEDIAオーストラリアSURFNEWS】。第53回となる11月のゴールドコースト。本戦に出場できる42ボードライダーズが決定。未来を見据えたオーストラリアのサーフィン組織のシステム、オーストラリア国内でのジュニア育成システムの変化の話。

 

取材、文、写真:菅野大典

 

11月のゴールドコースト。

今月はとにかく雨の降る日が多く、月の半数以上は天気の悪い日が続きました。

毎年この時期は夕立ちが降り、雹が降る場所も。天気の崩れる日は気温も下がり肌寒い日が続きました。それでも晴れた日のビーチにはテントがたくさん。週末にはニッパーズも元気よく活動していました。スケートパークにも人がたくさん。ゴールドコーストはサーフィンと共にスケートボードも人気のアクティビティの一つ。それにしても街中には子供が多く見られます。

 

 

 

 ゴールドコーストの波の状況は初旬は北風が続き、風波のスモールコンディションが続きました。

 

11月初旬のQLD州、NSW州のオーストラリア東海岸に面する場所は、ここ数年で最も波の良くない2、3週間とも言われるほど。 それでも小さなうねりと北風が続いたおかげでオープンビーチの地形は安定し、至る所にバンクが出現しています。風さえ吹かなければ良いコンディションの場所もあります。 オープンビーチを電動バイクで走りながら突如現れたオーストラリア・オセアニアリージョンのワールドジュニア代表のアイラ・ハパッツ。貸切の良いバンクを探していたようで、満面の笑みで入水してきて乗りまくっていました。

 年間を通して常にサーフィンができるD-BAHは相変わらず多くのサーファーで賑わっています。ゴールドコーストはこの場所があるおかげでコンペティターが多く育っていきます。ようやくサイズが上がったのは、11月最後の週。オープンビーチの地形も整っていて、グッドコンディションが続きました。 砂がなく湖状態だったスナッパーロックスにも砂がつき久しぶりにロングウォールの波がブレイク。まだまだ極上な波とは呼べませんが風が合いうねりが届けば素晴らしいコンディションが期待できそうです。

 

 

本戦に出場できる42ボードライダーズが決定

 

 

 11月はシリーズイベントを終える月にもなり、各地域のボードライダーズはクラブラウンド最終戦を終え、プレゼンテーションを行うなど長い1年のシーズンの締めくくりの月ともなりました。

 

 9月から始まった各州でのオーストラリアンボードライダーズバトルの予選も全ての開催が終了。ワイルドカードを獲得したクラブも含めて、全国230以上のボードライダーズクラブから、本戦に出場できる42ボードライダーズが決定しました。

 

 

 

 クイーンズランド州と共に激戦州となるNSW州は3つのエリアに分かれて予選が開催。セントラルNSW州地区では7x世界王者であるレジェンドサーファーのレイン・ビィーチュリーがフレッシュウォーターボードライダーズのウィメンズ代表選手として出場し、ノースナラビーンボードライダーズを抑えて優勝。PHOTO:SURFING NSW ノーザンNSW州地区ではコフスハーバーボードライダーズが2年連続となる優勝。CT選手やQSの日程で出場できない選手がいないながらも、どのチームもメンバーが濃く、オーストラリアの選手層の厚さを感じとれます。PHOTO:SURFING NSW 今年3月にバーレーヘッズで開催し大盛り上がりを見せたオーストラリアンボードライダーズバトル本戦。2025年も3月8-9日にバーレーヘッズで開催が決定しており、賞金総額は1000万円以上。このビッグイベントはクイーンズランド政府の大きなサポートのもとに開催されます。

 

 

 11月24日から12月1日には2024 YETI Australian Junior Surfing TitlesがNSW州ウロンゴンで開催。

 

 

 

 この大会は、まさに大会名の通りオーストラリアのジュニアNo.1を決める大会で、今オーストラリア国内で最も力が入れられていると言っても過言ではない、サーフィンオーストラリアジュニアシリーズの2024年度最後のビッグイベント。

 

優勝者には国内の大会で唯一の12,000ptが与えられる、ジュニアサーファーにとって1番重要な試合となっています。(アンダー16と18のジュニアシリーズ優勝者はイルカンジスチームの名称を持つオーストラリア代表チームに選出され、ISAワールドジュニア出場権を獲得。)

 

 14歳、16歳、18歳未満の男女のディビジョンと学生サーフィンディビジョンであるMRシールド(16歳未満と19歳未満の2つのディビジョン)、州ごとのチームによって行われるステートタッグチーム戦が行われました。

 

ISAワールドゲームスでもお馴染みの各地域から持ってきた砂を混ぜ合わせる開会式でのセレモニー。PHOTO:Aaron Hughes / SURFING AUSTRALIA 2022年、2023年とタッグチームイベントを連覇をしているチームクイーンズランド。州ごとの対抗戦ともなっており、各州ごとにコーチやメンターを用意しチームとして大会に参加。大会前には合宿を行ったりと万全な準備をしてイベントに臨んでいます。会場となっているウロンゴンのウヌーナビーチ。コンテスト期間も長いので毎日変化のあるコンディション。PHOTO:Aaron Hughes / SURFING AUSTRALIA 普段は違うボードライダーズながらも同じ州代表となれば一緒にビーチに向かい戦う。もはやオーストラリアでは当たり前となっているチームで戦うサーフィンの姿。PHOTO:Aaron Hughes / SURFING AUSTRALIA MRシールドで4つのディビジョン中3つの優勝を収めたマーガレットリバーSHSのアンダー19女子ディビジョン、カリーシャ・ルンダースとルビー・ベリー。学生チャンピオンのタイトルはマーガレットリバーSHSがほぼ勝ち取った。PHOTO:Aaron Hughes / SURFING AUSTRALIA 常に高得点を出し優勝したオーシャン・ランカスター。タレント揃いの男子アンダー16の中でも一際目立ったサーフィンをしていました。PHOTO:Aaron Hughes / SURFING AUSTRALIA 女子アンダー18で優勝したミラ・ブラウンと祝福し担ぐアイラ・ハパッツ。終了間際にアイラがニード9.17ptながらも素晴らしいエアリバースを決め9.45ptをスコアし逆転するものの、その直後にミラ・ブラウンがエアリバースでアンサーバックし再逆転。シエラ・カーだけでなくエアリバースを試合で決めて来るのが今のオーストラリアのジュニアガールズ。PHOTO:Aaron Hughes / SURFING AUSTRALIA ステートチームタッグ戦での優勝はチームNSW。すでに世界では定番となっている代表選手5名によるリレー方式のイベントは、全員が仕事をし協力しなければ勝利できない。サーフィンの大会の1つのディビジョンとしてオーストラリアのジュニア世代の時から頭と身体に叩き込まれています。PHOTO:Aaron Hughes / SURFING AUSTRALIAオーバオールリザルトでもチームNSWが他の州チームを圧倒し見事2024年度のステートチャンピオンに輝いた。PHOTO:Aaron Hughes / SURFING AUSTRALIA

 

 

オーストラリア国内でのジュニア育成システムの変化

 

 

 オリンピックにサーフィンが採用されてから、オーストラリア国内でのジュニア育成システムはすばやく変わり、以前そこまで力を入れていなかったISAイベントに今は力を注いでいます。国内のランキングシステムをしっかりと整備し、選手がどのイベントに参加し、目指す場所が明確になりました。

 

 このシステムにより、以前はオープンに国外のサーファーも大会に受け入れていたのですが、現在では参加できない、または参加できてもポイントがつかないなどといった事になり、国外のサーファーにとっては残念なシステムとなってしまいましたが、それだけ国内のサーファーに対してフェアに力を入れているということが感じられます。

 

 また、サーフィンだけに限られたことではないのですが、オーストラリアの教育として得意な事を伸ばす育成方針もジュニア世代のアスリートたちの支えになっている感じがします。

 

 TID(Talent Identification and Development)という、有能なジュニアを発掘して育成するシステムも存在し、その対象となる人は集中的に良い環境で経験を積めるので、とことん自分の得意分野であるものに時間を費やし、成長率も一般人とはだいぶ異なります。

 

 

 

 今回のジュニアタイトルの男子アンダー14ファイナルで惜しくも2位となったロカナ・カレン。ついこないだまでカリフォルニアとポルトガルでのレッドブルキャンプに参加し、コンプサーフィンとエアを中心にトレーニングしていたそうで、13歳ながらオンライン授業を受ける生活をしながら世界を飛び回っている。PHOTO:Aaron Hughes / SURFING AUSTRALIA

 

 

 才能ある人の才能をとことん伸ばすオーストラリアの教育方針というのは、トップの人をもっと上に引き上げるという一方で、下位にいる人たちは置いてかれるという部分もありますが、各分野でずば抜けた人を輩出するというシステムになっていると思います。

 

 

 

 今年の初めに行われたのISAワールドジュニアチャンピオンシップでは、ゴールドメダルを獲得したデーン・ヘンリーやジギー・マッケンジーをはじめ多くのサーファーが入賞し、国別優勝をしている。Photo : Pablo Jimenez
 

 

 8年後ブリスベンオリンピックを視野に入れているのか、間違いなく主役になるであろう世代は今の18歳以下のジュニア世代。未来を見据えているオーストラリアのサーフィン組織のシステムを見ていると、近い将来世界チャンピオンを輩出するように感じてなりません。

 

 

 

 

 今月Sport Australia Hall of Fameが発表されオーストラリアのスポーツ界の殿堂入りを果たした3x世界チャンピオンのミック・ファンニング。ミックのような世界チャンピオンがまた生まれる日はそう遠くないように感じます。

 

 

現場でたくさんの人に視察してもらいたい

 

 

 地形も整いこれからハイシーズンを迎えるゴールドコースト。

 

 すでに年明けのバーレーヘッズで行われるシングルフィンコンテストやワールドクラブチャレンジに出場する日本人選手も情報が出てきており、今期の夏は昨年以上に多くの日本人サーファーが来ることが予想されています。

 

 やはりオーストラリアの夏の時期は選手にとって、とても良い練習環境となる一方で、個人で頑張る選手だけでなく、オーストラリアンボードライダーズバトルやシングルフィンコンテスト、ワールドクラブチャレンジといったWSL以外のイベントも、実際に現場でたくさんの人に視察してもらいたいと感じます。

 

オーストラリアのサーフィン組織のジュニア育成も含めて、コロナ以前と以後ではだいぶ変化しているので、オーストラリアのサーフィン環境の良さを少しでも日本に吸収されたらと思います。

 

 

 

菅野大典オーストラリアのゴールドコーストを拠点にして13年余り。サーフボード・クラフトマンとして働きながら、サーフィン修行のために来豪する日本のサーファーをサポート。写真や動画撮影のほか、昨年は大村奈央の試合に帯同、大会のジャッジやサーフコーチなどマルチに活動している。

引用元
【オーストラリアNEWS】未来を見据えたオーストラリアのサーフィン組織のシステム、ジュニア育成システムの変化

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