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小林桂と松岡亜音が御前崎ロングビーチで開催されたWS男女QS3000「whitebuffalo OMAEZAKI PRO」で優勝

静岡県御前崎ロングビーチで9/4からスタートしたWSL Asia / Men‘s &Women’s QS3000「whitebuffalo OMAEZAKI PRO」はDAY-5の本日が最終日。

 

 

今日も朝から晴れ。風はサイドオンで波はコシハラと変わらずだが、セット間が少し長く、ダラついた波。それでも波を選べば十分アクションできるという判断で、9時から試合はオン!とコールされた。

 

長沢侑磨
仲村拓久未

まずは男子から。セミファイナル第1ヒート。長沢侑磨 vs 仲村拓久未。序盤から長沢がレフトで4.75、ライトで3発入れて6.00ポイントと攻め続けて試合を引っ張る。相対する仲村はじっくり波を待つが、期待する波は入らず、そのままタイムアップで長沢が決勝進出。

小林桂
渡邉壱孔

第2ヒートは渡邉壱孔 vs 小林桂。両名が試合早々、仕掛ける。渡邉がサイズあるレフトの波を3発キレイに当て込めば、これに7.00ポイント。小林もコンパクトに板を回し込んでのレールサーフィンで、6.00ポイント。

 

小林桂

さらに小林は動き回ってポイントを重ねトータルでリード。渡邉はハイスコアを持っているだけに波を選ぶが、バックアップは上げられずに時間だけが過ぎていく。起死回生のエアリアルを連発するも逆転はできず、小林がファイナルへ。

 

松岡亜音
野中美波

 

続いて女子のセミファイナルの第1ヒートはCS選手同士の対決で、松岡亜音 vs 野中美波。引きに向かい、波の割れる場所も右に移るものの、厚い波でつながり気味。松岡は波を選ぶも、単発の演技が続く。

 

松岡亜音

 

野中は張る波を選んでインサイドまで。試合が動いたのは終了4分を切ってから。松岡がレフトのセットをつかむとスピードつけて、その波を抜けて4発当てこんだ。これに7.00ポイントがついて、野中のニードが7.80ポイントになって、ギブアップ。ここは松岡がラウンドアップ。

 

池田美来
中塩佳那

 

第2ヒートは中塩佳那 vs 池田美来。先攻は中塩がレフトの波で4発入れて、フィニッシュでさらに1発で、これが5.50ポイント。その裏で高さあるセットをつかんだ池田は、パワーゾンをキープ、クリティカルに当てこんで7.50ポイントを獲得。これが今日のシングルハイエスト。そのまま試合をコントロールして中塩に逆転を許さず、ファイナルへ。

 

 

男子ファイナルは小林桂 vs 長沢侑磨。

 

小林桂
長沢侑磨

 

男子の決勝は長沢侑磨 vs 小林桂。サイドからオンに風が変わり、面を乱す、波はコシハラながら、ボヨつく感じ。ここは小林が右に左に波を求めて、動き回る。優先権が無くても、来る波に乗る乗る。

長沢はセミファイナルと同じく、点数の出る波を待つ作戦か。結果、16本の波に乗った小林が最後にバックアップを上げて、長沢に攻める隙を与えず。久しぶりの日本での優勝となった。おめでとう!

 

小林桂、男子QS3000初優勝。

 

小林桂
小林桂

「最後の5分は超プレッシャーでした。ユウマも良いサーファーなので、これからたくさん勝って行くと思います。あのエアが1本決まっていたら、もう少し安心してやれたと思うんですけど、Too BIG でしたね。もう少し抑えればよかったと思います。

 

小林桂

 

「今回QS3000で初優勝です。これまで2位3位はあったんですが、初めての3000での優勝はめちゃくちゃ嬉しいです。」と小林桂が語った。

「今回の試合に出れたのはジャック・オーシャンスポーツの皆さんのお陰なんです。今回はハウスステイさせてもらって、静波のウェイブプールでも練習できて。世界を回るときは、友達の家とか泊まれると自分の家のような感じで過ごせてプレッシャーも無く過ごせるんです。」

 

小林桂
小林桂

 

「今回は自分のリージョンの試合ではないんですが、日本のサーファーと戦って、今回やっと自分のサーフィンが見せれたかなって思っています。

今回はみんなの応援があって自分のサーフィンが出来て本当に嬉しいです。最後はカウントダウンの時は泣いちゃって。この優勝がどれだけ難しいかQSサーファーはわかっていると思うので、ファイナルまで戦えて本当に嬉しかったです。みんな応援ありがとうございました。」

 

 

女子ファイナルは松岡亜音 vs 池田美来。

 

松岡亜音
池田美来

 

女子のファイナルはCS選手の松岡亜音 vs 地元御前崎の池田美来。試合が進行して後半に波が止まるヒートが続いていたからか、松岡も前のヒートの小林と同じく動き回り、波を追う。池田も波をつかむが、ポイントが伸ばせず。こちらも松岡が試合終了間際でバックアップを上げて、池田は万事休す。こちらも結果、12本の波に乗った松岡が嬉しい優勝を決めた。おめでとう!

 

松岡亜音がQS3000優勝。

 

松岡亜音
松岡亜音

 

「日本での試合は久しぶりだったので、QS3000御前崎プロに勝てて本当に嬉しいです。先手必勝の戦略で、ゲッティングアウト中に5.75の波が来て、それを掴めて良かったです。出だしも良くその後にだんだん波が見えてきて、バックサイドも乗れて良かったです。」と松岡亜音が語った。

「5点台と4点台を出せたんですけど、アンダープライオリティの時にバックアップをもっと上げて行きたいなって思って。プライオリティを持ってセットに乗った方が高い点を出せると思ったのですが、リズムを掴むために波に乗り続けました。」

 

松岡亜音
松岡亜音

 

「試合入る前にあの場所にも見えていたし、練習の時も左側のライトに乗っていたので、あのライトに乗りたいなって思って、アンダーだったので左に行ったら乗れたので良かったです。

応援ありがとうございました。この後の宮崎でも1戦1戦1ヒート1ヒート自分なりに良いサーフィンが出来るよう頑張ります。」

 

 

今日の試合のコンディション。後半になるとポテンシャルのある波が来ない状況が多く見られた。それを見越して、波に多く乗るという作戦だった小林と松岡。プライオリティ関係なく、インサイドでも張る波ならば、躊躇せずに乗る。結果、長沢、池田は逆転のニードが上がるから、さらにセットを待つ悪循環に追いやられた。試合はスキルだけでなく、コンディションに合わせた戦い方が必要であるという典型の試合となった。

 

 

日本から海外で活躍できる選手を出したい。

 

小林桂と松岡亜音

 

3年目を迎えた「御前崎プロ」。QS1000から3000にグレードが上がったことで、日本のトッププロや海外から多くの選手が参加することとなった。実はそのグレードを上げることへの資金集めや運営全てを御前崎ローカル中心に行っていることをご存知だろうか。

 

御前崎を盛り上げようということだけなく、日本から海外で活躍できる選手が一人でも増えるようにという熱い想いがあっての今大会。さらに大会だけでなく、それに加えて地域創生。そして、海岸保護活動の推進や地元高校生も参加する形で、大会の新しい在り方を提案している。

 

今までの国際大会とは違う、地元に根付いたこの「御前崎プロ」。今回は試合だけでなく、イベントもパワーアップして素晴らしい大会となった。来年はぜひ、一度、足を伸ばして、その目で確かめてほしい。面白いこと間違いなし!

 

大会HP
https://www.omaezakipro.com/

WSL
https://www.worldsurfleague.com/events/2024/qs/309/whitebuffalo-omaezaki-pro/main

WSL Asia / Men‘s &Women’s QS3000「whitebuffalo OMAEZAKI PRO」

日程:2024年9月4日(水)~9月8日(日)
場所:静岡県御前崎市ロングビーチ
主催:WSL御前崎プロ実行委員会
共催:WSL/ASIA(APAC)
後援:静岡県、御前崎市、御前崎市商工会、御前崎市観光協会
協力:日本サーフィン連盟静岡2区支部、御前崎ローカルサーフコミュニティ、御前崎スマイルプロジェクト、NPO法人サーフアンドシー

 

WSL Asia / Men‘s &Women’s QS3000「whitebuffalo OMAEZAKI PRO」

Men’s

優勝:小林桂 (USA)
2位:長沢侑磨
3位:仲村拓久未、渡邉壱孔
プレゼンター
男子: WSL御前崎プロ実行委員会 会長 下村勝 氏


Women’s

優勝:松岡亜音
2位:池田美来
3位:野中美波、中塩佳那
プレゼンター
女子:ホワイトバッファロー 代表 小池秀美 氏

特別賞(CITIZENプロマスター賞)/ ベストライディング(トータルハイスコア)
男子:小林桂 / 14.50ポイント
女子:野中美波 / 14.75ポイント

 

大会最終日は熱い日の中、多くのギャラリーが観戦した。

セミファイナルを勝ち上がり、勝利者インタビューの池田美来。地元の多くのギャラリーが詰めかける。

オリジナル大会うちわにサインする池田美来。

大会トロフィーはオリジナルの木製の盾。

アート作品を展示する「JIRO」。カラフルな色彩と自由に生み出されるラインを組み合わせ描く。

「MAXHUB」では無料で、パフォーマンスチェック+ボディケアーを行っていました。

引用元
小林桂と松岡亜音が御前崎ロングビーチで開催されたWS男女QS3000「whitebuffalo OMAEZAKI PRO」で優勝

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